ポスター。シルクスクリーンの大判ポスター。歌舞伎上演のポスターです。

「俊寛」とは反逆罪で流刑になった僧侶の名前。平家物語の一節を題材にした演目で、名前がそのままタイトルになっています。

歌舞伎のポスターらしい華やかな色遣いは、モダンアートとしても楽しめます。最後の見せ場となるシーンで重要となる大岩と波が描かれていて、話を知るとより楽しめそう。

外国のお部屋のように、インテリアのスパイスとして和物を取り入れてみては。演目名以外は英語表記なので、日本人でも漢字もグラフィックとして見ることができます。ブルー×オレンジはミッドセンチュリーの配色でも良く見られ、当時の家具やインテリアとの相性も抜群。

シルクスクリーンの質感も雰囲気の良さを醸し出していますね。外側のブルーの枠はカラーマット(額装で使用される厚紙)で、その側面が赤く色づけされているのも心憎い演出です。

フレームはスチールで、うすいブロンズ色。側面はヘアライン仕上げになっています。カバーはガラス。

ポスターには染みや破れなど見られず、綺麗な状態です。フレームも少し隙間はあるものの(写真)、酷いサビなどもありません。

SHOZO SATOとはまだ日本文化があまり知られていなかった60年代、イリノイ大学で茶道や華道、歌舞伎など日本の文化を教えていた佐藤昌三名誉教授のこと。こちらの上演も氏の演出による歌舞伎の英語上演だと思われます。